今年、『しろがねの葉』で直木賞を受賞された千早茜さん。対談中、ノートを取り出しメモを取り始めたと思いきや、アガワに逆インタビュー!? 記録することへのこだわりと折れない強さを併せ持つ、作家の素顔が明らかに。

 

(ちはやあかね 作家。1979年生まれ。北海道出身。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。翌年、同作で泉鏡花文学賞も受賞。13年『あとかた』(新潮社)で島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』(集英社)で渡辺淳一文学賞、今年『しろがねの葉』(新潮社)で直木賞を受賞。)

 

阿川 先日私がコロナに罹り、対談を延期してしまって。その節はご迷惑をおかけしました。あらためまして、この度は直木賞受賞おめでとうございます!

千早 ありがとうございます。闘病中に布団の中で『しろがねの葉』をお読みになっていると伺ったので、ものすごい不謹慎ですけど、日本で一番臨場感を持って読まれているんじゃないかな、という話を担当者としてました(笑)。

阿川 アハハハ。受賞作は戦国時代末期の石見銀山を舞台にした少女ウメの物語。石粉を吸って肺を病み、咳きこむ銀掘の男たちほどは辛くはないぞと思いながら読んでました(笑)。ん、何を取り出して……?

千早 阿川さんのエッセイ(『母の味、だいたい伝授』)です。

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source : 週刊文春 2023年7月6日号