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《アジアカップ》「GK鈴木彩艶は相手に狙われる」「PK戦も任せられない」4戦連続失点中の日本代表が抱える“不安要素”《城彰二が解説》

AFCアジアカップ2023・城彰二の視点 #4

2024/02/02
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 サッカー日本代表は1月31日、AFCアジアカップカタール2023の決勝トーナメント1回戦でバーレーン代表と対戦し、3-1で勝利を収めた。日本代表は明日2月3日に、準々決勝でイランと対戦する。

 元日本代表で、現在はサッカー解説者として活躍する城彰二氏に、バーレーン戦の試合内容と準々決勝イラン戦の展望について、話を聞いた。

アジアカップを戦うサッカー日本代表 ©時事通信社

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浅野はストライカーの役割をこなせない

――決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦は、3-1の快勝でした。

城彰二さん(以下、城) 前半なかなか点が取れない中、31分に毎熊(晟矢)のシュートのこぼれ球を堂安(律)が決めて先制して、久保(建英)が追加点を奪ったところまでは良かった。その後、つまらないミスでの失点で危うい雰囲気になり、上田(綺世)のゴールで流れを引き戻したけど、そこからの展開が……。

 バーレーンが気落ちしている中、浅野(拓磨)が決定機を外したりして、追加点を奪えなかったのは物足りない。後半の相手ならもう2、3点は取れたはずだし、点を取って勢いをつけ、これから対戦する相手に「日本、強いな」という印象を与えておきたかった。やっぱり3-1と5-1では相手に与える印象度がぜんぜん違いますから。

――三笘薫選手から浅野選手へ素晴らしいパスが通るなど、何度かチャンスがありました。

 (後半39分の)三笘から浅野へのパスは、決定的でした。あのシーン、上田とかストライカーであれば、ワンタッチで打つイメージで中に入っていくんですけど、浅野は最初からボールをコントロールしようとしていたんです。

 あそこで決める感じで入っていないから転んでしまうし、動きがFWっぽくないんですよ。浅野はストライカーではなく、シャドーやサイドアタッカーみたいな役割しかこなせないんだなって改めて思いました。

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